活字を愛し、活字に愛された弁護士の本棚

or: How I Learned to Stop Worrying and Love the "Words"

英語の勉強も時代はスパイラルモデル

スパイラルモデル(Spiral Model)とは、トップダウン設計とボトムアップ設計の長所を生かしたソフトウェア開発工程のモデルであり、設計とプロトタイピングを繰り返して開発していく手法である。

 wikipediaより

 

英語も資格試験も受験勉強も、時代は

 

ボトムアップ設計→トップダウン設計→スパイラルモデル

 

という流れにあると思うのです。

 

司法試験で言うと、昔は「基本書主義」と言って、受験生は一科目に一冊、基本書(学術書)を読み込んで、それをマスターしてから問題演習をしろ、という「下から固めていく方式の指導(ボトムアップ)」が普通だったのです。

その後、過去問の参考答案を読み込んで、答案を書くのに必要な部分だけを逆算して覚える(トップダウン)方が手っ取り早いよね、という流れになりました。

 

で、ボトムアップとトップダウンはどっちがいいか、ということが延々と、さもそれが合理的な勉強法の追求につながるというような語られ方をしたわけです。ちなみに、日本の法科大学院の指導方法は、基本、ボトムアップ設計のようです。

 

英語で言うと、まず基礎となる単語や発音を固めよう、という指導と、まず英会話をやらせたり、問題を解かせたりして、必要な知識を逆算的に割り出して暗記していくという指導の二パターンがあり、まさにボトムアップ的発想とトップダウン的発想の対立のようになっているのです。

 

しかし、前者は、必要な単語なんてそれこそ何万語もあるわけで、それを全部覚えてから会話の練習に進むなんていうのはあまりにも効率が悪いですし、後者は、結局場当たり的になってしまって、知識が抜け抜けになってしまったり、ボトムアップ設計よりも復習のタイミング管理が難しいので、最悪、「とりあえず毎週会話の練習はしたけど基礎は何も身についていない」なんてことも起こったりするわけです。

 

スパイラルモデルは、ボトムアップが基礎になっていますが、まず小さな機能だけを作って動かしてみて、それに必要な機能を組み合わせて行って最終的に全体の有機的な機能を実現する、という感じです。

 

良いところも悪いところもあるのですが、良いところは、現代のスピード感にマッチしているというところと、大きな予算が必要ないというところでしょうか。

 

英語の指導法も、今後はスパイラルモデルと同様のプロセスでカリキュラムを組んでいくのが主流になってくるのではないかと思います。