英語「攻略」★パーフェクトガイド

英語ど素人からToeic、Toeflとステップアップしてロースクールに留学するまでの方法論をまとめて行きます。

今後10年の業界変動を考える 〜AIによってごっそり仕事を奪われる層とは〜

www.sbbit.jp

 

いろいろAIと仕事に関する記事がありますが、記事を読むときに注意しなければいけないのは、そこで語られている技術が今後数年以内に実現しそうなことなのか、数十年後に実現するかもということなのかを区別しなければいけないということです。

 

研究者は、投資を呼び込むためにfancyでimpressiveな見せ方をしがちです。それはごく自然なことなのですが、実際に起こるであろうことを考える際は、それをもとにより細かく考えなければなりません。

 

で、自分の業界変動予測なのですが、要するに、「真ん中の人材」がごっそりいらなくなる、という状況がやってくるのかなと思うのです。 

 

例えば、弁護士の世界で言えば、その分野の第一人者、例えば刑事弁護なら弘中先生、コンプラなら落合先生や郷原先生、著作権なら福井先生とか、このレベルの方はAIとか関係なく仕事はなくならないはずです。最終的に意思決定をするのは人間という構図はそうそう変わらないと思うので。

 

あと、下の層、例えば具体的に法律相談を聞いたりとか、刑事事件の被害者に謝罪に赴いたりとか、そういう泥臭い層も、(競争率は高くなりますが)仕事としてはなくならないと思います(新井教授指摘の通りの理由で)。

 

そして、それ以外の中間の層はどんどんいらなくなると思います。トップの意思決定者やフロント業務従事者よりも、バックヤード業務が危ないということです(法律事務所を経営して自分の名前で事件を受けている弁護士も、最先端の判例形成に全く噛んでいなければ、実質は判例を探してそれを事件に当てはめるという事務処理的な仕事をしていることになります)。

 

弁護士も、どっちかの仕事で生き残っていくことを目指さないと仕事がなくなるということです。

 

通訳・翻訳・ガイド等はどうか

一説によると、ほぼリアルタイムで実用レベルの翻訳をしてくれる技術が実現するのは、2025年ころだと言われています。そうすると、その時には英語を話せることのメリットはなくなり、また、翻訳・通訳・旅行ガイドなどの仕事は軒並みなくなるようにも思えます。

 

しかし、これも必ずしもそうとは言えないでしょう。

eigohiroba.jp

 

まず、英語を話せるメリットですが、リアルタイム翻訳の実用化以降は、実用性というよりも、意思決定者になるための要素の一つみたいな扱いになると思います。

例えば、同期入社が50人いるとして、意思決定者になれるのが2〜3人だと仮定すると、出世できる2〜3人に入るには、その他大勢の人材との差別化を図って競争に勝たなければいけないということになります。その差別化の手段として、トップスクールへの留学や、英語でのコミュニケーション能力は、今後も残っていくのではないかと思います。

(ですので、起業して自分が意思決定者という状況なら英語は不要、ということにもなるかもしれません。)

 

通訳・翻訳・ガイドについては、ただの語学変換サービスは仕事として成り立たなくなると思いますが、コンプライアンスや守秘義務を守ってサービスを提供する、という付加価値をつけたサービスは残るはずです。通訳・翻訳でも、業界のトップ5とか10に入るようなところは絶対に残ると思います。

ガイドについても、翻訳機を持って一人でいくのが不安な場所に行くときに、通訳サービスに加え、現地情報(美味しいお店を案内してくれるとか、ぼったくりに遭わないように調整してくれるとか)で付加価値をつければ生き残れるのではないかと思います。

  

コモディティでなく、ソリューションを提供する

現在、日本の大手企業で苦戦しているのは、売っているモノがコモディティ化してしまった分野です。液晶テレビとかスマホとかは、技術が確定すればあとは価格競争に入ってしまい、どんどんブランドを構築しにくくなってきてしまいます。

 

それに対し、ソリューションビジネス、例えば、プラントを作る日揮とか、鉄道車両等を提供する川崎重工は、まだブランド力を磨いていける余地が残されています。プラントであれば、どのようなプラントが必要なのかというところから始まり、開発から保守までを一手に引き受けるので、サービスをブランド化しやすく、また、保守などで継続的に利益を出すことができます。

 

弁護士の仕事であれば、離婚とか債権回収とかの仕事はどんどんコモディティ化していくので、問題解決という付加価値の高いサービスの提供に力点を置いていかないと今後ますます厳しくなってくると思います。

 

ミュージシャン(写真家・小説家・漫画家なども同じ)も、単に楽曲を作ったり演奏したりということではコモディティ化してしまうので、ストーリー性やその場に合った見せ方(聴かせ方)を工夫することでブランド化を図っていく必要があると思います。クリエイティブな分野はAIの進出が遅い可能性もあります(BGMのような曲の作曲はすでに自動化されていますが、人間が聴いて感動するような曲を狙って作るのは難しいと思います)が、コモディティとしての著作物の価値がどんどん落ちていくことは避けようのないことであって、そこをどう工夫していくかということになると思います。

 

参考:消費者が買うのは「機能」ではなくて「使用体験」や「ストーリー」(バルミューダはわかってる) | More Access! More Fun!