英語「攻略」★パーフェクトガイド

英語ど素人からToeic、Toeflとステップアップしてロースクールに留学するまでの方法論をまとめて行きます。

Toeic攻略のための戦略的マニュアル

概要

Toeicは、私にとって英語学習の入り口となる試験でした。

「Toeicだけできても話せない、使いこなせない」「日本、韓国以外での知名度が低い」という意見もありますが、今振り返って考えても、Toeic対策が後の英語学習に役立ったことは間違いなく、勉強してよかったと今でも思っています。

 

参考:私的Toeic体験談

www.eigokouryaku.com

 

Toeicの特徴

Toeicは、Listening 45分、Reading 75分の、計120分間の試験です。Speaking、Writingというアウトプット科目がなく、また、4択(若しくは3択)のマークシート方式の試験なので、聴く/読む→正しい肢を選ぶ、という思考さえできれば対応可能です。また、英検のように級がないので、初心者も上級者も同じ問題を解くというのも大きな特徴です。

語彙の幅はそれほど広くありませんが、思い出すスピード、判断するスピードが速くないと対応できません。

この試験が日本人を悩ませる要因は二つあり、一つはListeningが配点の半分を占めており、聴き取りができなければまともな点がこないという点です。もう一つは時間のタイトさです。Listeningにある程度慣れて点がくるようになっても、Readingで400点を超える点を取るためにはかなりのスピードで文章を読む必要があります。450点を超えるには、Listeningでの喋りの速度とほぼ同じくらいの速度で、返り読みをせず内容を理解する必要があります。

ListeningもReadingもメモを取る、図を書く、アンダーラインを引くなどの行為は一切禁止です。

そのため、ワーキングメモリの容量がある程度ないと点数が安定しません。例えばListeningのPart3、Part4はメモを取らずに音を聞いて問題を解く必要がありますし、ReadingのPart7も読んだ内容を頭に仮置きしないと訳が分からなくなる問題があります。

図を書いて情報を整理したり落ち着いて考えるという思考では対応できない試験形式になっています(ただ、後述するように短期的な記憶に頼らずに問題を解く技術はあります)。

 

必要な教材

Toeic公式問題集1〜6が絶対に必要になってきます。逆に言うとこれ以外の教材には原則手を出すべきではありません。

補充教材については後述しますが、他の教材がなくても、公式問題集で必要な情報をほぼすべて網羅できます。公式問題集から帰納される知識をパーフェクトに押さえれば900点は確実に来ます。暗記する範囲は最小限に抑え、その代わり思考のスピード(思い出す・判断する)を徹底的に上げることが重要になってきます。

 

公式問題集から何を学ぶか

1 単語を覚える

まず、単語の知識をインプットします。

特にスコア600〜800点のレンジにあるフェーズではとにかく使える単語知識を増やすことに集中すべきです。

公式問題集を解いて、間違えた問題を分析して、単語知識をチェックします。問題を解くのに必要な単語のうち、1秒以内に意味を思い出せない単語はすべて下線を引いて、1秒以内に思い出せるようにします。

 

問題を解くのに必須ではない知識の例は以下の通りです。

 

例えば、Listeningの問題で、”I’m going to the auditorium.”という音が聞き取れて、auditoriumという単語の意味は知らないけれども選択肢にauditoriumというスペルがあったので正解できた、という場合、auditoriumは無理に覚える必要はありません。

しかし、問題文が”Which is the place the man will stop by after then?”となっていて、go と stop byが同じことを指していることを知らなかった場合、stop by を覚える必要があると判断してください。

 

もちろん、auditoriumも覚えた方がいいに決まっています。しかし、まずは「絶対に必要な単語」を厳選し、瞬時に(1秒以内に)想起できる知識に高めることに集中すべきです。

 

2 短文の意味を瞬時に理解する(和訳する)能力を磨く

 

Toeicの出題の色々な場面で要求される能力です。

 

典型的なのがPart2で、出題の最初の1文が聞き取れなければその時点でその問題はアウトです。

また、聞き取れたとしても意味を理解するまでに時間がかかってしまってもダメです。

 

例えば、公式問題集4のTEST1、No38を見てみると、最初の1文は

 

 Will you be coming to lunch or do you have too much work to do?

 

という文章です。

 

要するにlunchに来るかどうかという質問文なのですが、最初の部分を聴き逃すと、仕事があるかどうかという情報しか頭に残すことができず、自信を持って答えをマークすることができません。

 

文字に起こせば極めて簡単な文章なのですが、一度しか聴けない、しかも連続して出題されるという条件下では、頭で考えて処理をしていては間に合いません。

 

ですので、Toeicでは、このような比較的簡単な短文を条件反射的に理解する(和訳する)という能力を徹底的に磨くのが戦略上非常に有効になってきます。

 

単語1つを暗記しても、それが回答に影響するのはせいぜい1問あるかないかですが、簡単な文章を反射的に処理できるという能力は出題の全般に渡って必要となる能力です。

 

ですので、そのような能力を優先して磨くべきなのです。また、この能力は長文パートで得点をするのにも応用できます。

 

【トレーニング方法】

 

公式問題集のPart2を使います。

 

やり方は、Part2の最初の一文を聴いて、聴き終わったら頭の中に残っている音像を頼りに、口で再現するのです。

 

Part2の文章は、10〜15 wordほどの長さですが、おそらく10 wordであれば何とかワーキングメモリに入りきるものの、15 wordになってくると文章全部を1回聴いて短期記憶に入れるのは難しいと感じると思います。

 

この「聴いた内容をそのまま復唱する」という能力が、短文の瞬間処理の前提となる「ワーキングメモリ」を広げることにつながるのです。

 

おそらく、3〜5 word程度の文章であれば、100人中100人が誰でもrepeatして再現することができるはずです。10 wordを超えると怪しくなってきて、15 wordを超えると1回聴いただけでは全部の文章を真似してrepeatできなくなってくるというのが一般的でしょう。

 

文章を瞬時に理解するには、一度理解すべき文章をワーキングメモリに入れて、単語の意味想起と文法処理を自分の持っている知識と照らし合わせるという思考をする必要があります。その意味解釈の処理を、耳に残った文章の記憶が消える前に行う必要があるのです。

 

3〜5 wordの長さしかワーキングメモリに保存できないようでは、一呼吸で意味を取ることができないのです。これが返り読み等につながってしまうのです。

 

要するに、一息で処理できる文章の長さを少しずつ長くしていくということです。

 

また、この訓練をする大前提として、英語の発音パターンはすべて頭の中に入っている必要があります。Toeic受験段階では綺麗な発音ができるところまでは必要ありませんが、せめて46個の発音パターンが確実に頭に入っている状態にはしておく必要があります。

www.eigokouryaku.com

 

3 長文問題対策

 

短文が瞬間的に処理できるようになると、Part1,2,5,6の出題には安定して対応できるようになり、残る課題はいわゆる長文問題(Part3,4,7)ということになります。


長文問題では、Listeningでは1分以上、Readingでは一通り読むだけでも1〜2分はかかりそうな文章を理解する必要がありますが、この長さの情報をワーキングメモリに瞬間的に入れることはまず不可能です。

 

オーソドックスなやり方は、聴いたり読んだりした文章の理解をすることと並行して出題のポイントとなりそうな情報を暗記していく、というものですが、この並行処理を安定してやっていくためには、かなりの訓練が必要になってきます。通常、Toeicの受験はスコア提出などが必要なシチュエーションでするはずなので、そのような高度な能力を身につけることを目指すよりも、すでに身につけている能力の範囲でmaxのスコアが来るような方法論を模索すべきでしょう。

 

そこで必要になるのが、長文問題で、問題文を先に読むという方法です。

 

例えば、公式問題集4のTEST1のNo.98〜100の問題文を読むと、

 

98. What is the news broadcast about?
99. Who is Ryan Davison?
100. What has Mindy Marva agreed to do?


とあります。

リスニングの音が聴こえてくる前にこの問題文を読んで、解答に必要なリスニングポイントを特定するのです。

 

上記の例で言えば、これから流れてくる情報が何かのニュースに関係するもので、そのニュースがRyanという人とMindyという人に関するもので、Mindyは何かに合意したということが説明されることがまず分かります。そうすると、そのニュースはおそらく合併とかフランチャイズとかビジネス上の交渉に関するものかなとか、そうするとこれらの人は社長とか役職者かなという予測を立ててListeningに臨むことができるのです。

 

(ちなみに実際に流れる音声は、書籍の映画化権に関する交渉のニュースでした)

 

ポイントだけに集中して聴くのであれば聴いた内容を暗記する必要はなく、純粋に英語の音処理だけに集中できます。特にToeicやToeflは、答えに直結する情報をあえて聞きなれない言い回しで言ったり、さらっと流すような言い方をする傾向があります

漠然と全てを聞いていてもポイントを聞き落してしまうのです。

 

(なお、読むのは疑問文だけで、選択肢は見るべきではありません。混乱する原因になりますし、使える情報が見つかる可能性も低いからです。)

 

この先読みをする上で、2で鍛えた「瞬間的に文章の意味を理解する能力」が重要になってくるのです。この問題文程度の長さの文章(平均5〜8 wordほどの疑問文)であれば、各1秒前後で意味を取れるようにしなければいけません。

 

短文を反射的に理解する能力というのは、瞬間英作文の逆の処理をする能力です。

この能力を徹底的に磨いていけば、まずPart1,2,5,6の正答率がほぼ100パーセントに近づいていきます。それからその能力を応用して、Part3,4,7で86パーセント前後の正答率を目指していくのです。

このように工夫することによって、少ない訓練時間でも早期に900点超えが見えてきます。

 

その他お勧めの教材

基本は公式問題集だけに集中すべきで、それだけで900点を超えないとしたら、知識の量よりも、思い出す速度の問題だと考えられるので、暗記のやり方や、発音の処理が正確にできているのかにフォーカスすべきでしょう。

 

とはいえ、公式問題集では文法の体系的な理解はできませんし、未知の問題に対処する戦略的なことも学べません。

 

文法は大学受験の文法を理解していれば十分であるとは思いますが、そこが不安な方は下記の書籍がお勧めです。

TOEIC(R)TEST文法完全攻略 (アスカカルチャー)

TOEIC(R)TEST文法完全攻略 (アスカカルチャー)


主にPart5対策ですが、シンプルかつ実践的に文法知識がまとまっており、ToeicだけでなくToefl100点目標でも十分通用する情報量です。

 

この本の優れているところは、文法で暗記すべき情報をシンプルかつ使いやすい形でまとめているところです。

例えば分詞構文はたった半ページに圧縮されています。

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CD付 [完全改訂版]TOEICテスト直前の技術

CD付 [完全改訂版]TOEICテスト直前の技術

公式問題集よりも一段重要度は落ちますが、Toeicを何度か受験していると見えてくる出題傾向について一気に知ることができるのでお勧めです。

知識は公式問題集以上に拡げる必要はありませんが、この本の考え方は知っておいて損はありません。

 

ETS TOEIC 公式実践書 LC+RC 1000 最新傾向 (教材+解説集)【韓国版】

ETS TOEIC 公式実践書 LC+RC 1000 最新傾向 (教材+解説集)【韓国版】


ETSが韓国のみで発売している公式問題集です。

日本の公式問題集は全て答えを覚えてしまっていて実践練習として使えなくなってしまったが、まだ望むスコアが来ない方向けです。

日本の市販の問題集は変な癖があってお勧めできないものが多いのですが、この本はETS作成の問題なので信頼できます。

解説が韓国語なので、日本語の解説がなくても問題がなく理解できる上級者向けです。

 

Toeicの受験をするにあたって

Toeic受験のポイントをまとめると以下の通りです。

 

  • 知識は公式問題集だけに絞る。その代わり知識の質とスピードにこだわる。
  • 短い一文(またはフレーズ)単位で瞬間的に意味を理解する能力を磨く。長文を一気に理解する能力は磨かなくてよい。
  • 長文問題(Part3,4,7)は問いを先読みして正解に関係ある部分だけに集中する。

 

これは900点超え狙いの戦略です。990点狙いということになると、問いの先読みをすると何問か落とす可能性がありますが、900点超えは、「取れる問題を絶対に落とさない」という戦略をとれば達成できます

ここに、初心者も上級者も同じ問題を解くというToeicの特徴があります。Toeicの出題には、500点レベルの人でも解ける易しい問題から、990点レベルの人でも一瞬考え込んでしまう微妙な問題が混在しているのです。難しい問題にこだわって簡単な問題を落とさないことが重要になってきます。

 

Toeicの問題の内容は確かにそれほど難しくありませんが、長時間ハイスピードで反射的な処理を繰り返す必要があるため、英語力の向上のためにはうってつけのトレーニングを積むことができます。

理屈で分かっていても無意識レベルで処理できるところまで発音、単語・熟語知識、文法知識を磨いておかないと高得点はなかなか狙えません。

 

人気のある資格なので関連書籍も多数出版されていますが、手広く手を出すよりも、公式問題集の一つ一つの知識を使えるレベルにまで丁寧に磨いていくことが早期攻略の秘訣であると言えます。

 

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