英語「攻略」★パーフェクトガイド

英語ど素人からToeic、Toeflとステップアップしてロースクールに留学するまでの方法論をまとめて行きます。

60代後半からの英語(2)年齢が記憶に及ぼす影響は「特定の部分」に偏っているという仮説

年齢と記憶力の関係

60代後半のうちの母親に英語の勉強を教え始めて1週間弱経過しましたが、自分では気がつかないポイントがいくつか分かってきた気がします。

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一般に年齢が上がると記憶力は衰えていき、新しい言語の習得などは難しくなると言われています。

しかし、年齢の壁は勉強のやり方次第でいくらでも克服できるというのが私の考え方です。

私自身も、39歳から英語の勉強を開始し、2年弱でロースクールで十分やっていけるレベルまで伸ばすことができました。

ちなみにロースクールのレベルはToeflやSatのGeneralな英語よりもより実践的なものが求められます。

 

このyoutubeビデオはバークレーの模擬裁判の様子ですが、授業の進行スピードも概ねこのくらいのスピードです(この動画はcompetitionの様子なので事例の暗記も完璧ですが、さすがに予習でここまで覚えていることまでは要求されません)。

 

ポイントを押さえて訓練すれば30〜40代からのスタートでも十分このレベルに行けると思っています(このスピードで自分自身が応対するのは難しいとしても、理解してついていくレベルになら十分到達できると思います)。

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若い人とそうでない人の情報処理の過程を比較すると、「ある部分」は顕著に衰えているものの、「ある部分」はあまり変わっていません。

 

脳内の情報処理のメカニズム

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上記のダイヤグラムは、一般的な人間の情報処理の流れです。

 

人間が五感で感知した情報はまず感覚記憶という領域を経て、短期記憶という領域に一時的に保管されます(①)。

短期記憶領域に保管されている情報は数時間前から数日前の情報ですが、この領域は有限であり、かつ、その情報は時間の経過によって忘れ去られてしまいます。

 

短期記憶に保管された情報のうち、一定の条件を満たしたものは長期記憶に保管されます(②)。

いったん長期記憶に保管されれば、「忘れない記憶」として脳内に残り、しかもこの領域に容量の制限は基本的にはないと言われています。

 

以上が情報のインプットの過程です。

 

そして、情報をアウトプットするときには、長期記憶から情報を出してそれをそのままアウトプットするか、一度短期記憶に仮置きして再構成したりします(③、④)。

 

例えば、九九の答えを思い出して回答するのは直接アウトプットしている例で、2桁の掛け算の暗算をするような場合は一度短期記憶に仮置きして情報処理をしている例です。

 

92×46という掛け算の暗算であれば、まず、9*4=36, 9*6=54, 2*4=8, 2*6=12の4つの九九の答えデータを長期記憶から取り出し、短期記憶に仮置きして桁を合わせて足し算をするということになります。

 

年齢が上がると衰える部分とそうでない部分

60才後半という年齢にさしかかる母親に英単語を覚えてもらったり、それを暗記してもらったりということを繰り返してみたところ、一番衰えているのは上記の①の部分、つまり、インプットした情報を短期記憶に置く部分であるように思いました。

 

逆に、短期記憶にさえ入れば、長期記憶化はきちんとなされています。

 

話をしていても、細かい情報を短期的に詰め込むような説明の仕方をすると処理がオーバーフローしてしまうことがあるのですが、例えばすでに知っている情報や、かなり昔の経験を長期記憶領域から取り出すこと自体はそれほど衰えていないように感じました。

 

戦略

英語の習得は、まず、見た瞬間に(0.5秒で)想起できる「使える」単語知識のストックをできるだけ増やすことです。

2〜3秒で想起できる単語をやたらめったら増やすよりも、まずはよく使う単語の無意識化です。

0.5秒で想起するというのは、映像フラッシュカード動画を2倍速で再生したときに、英語が表示されてから日本語が出てくるまでの速さです。

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そのために、次のことをしてもらうことにしました。

 

(1)夜寝る前の1〜2時間ほど前の時間を15分確保する。その時間を使い、映像フラッシュカードをまず一回最初から最後まで暗記するつもりで見る(5分)。

(2)一通りざっと見たら、最初からもう一度見る。ただし二度目は、英語が出た後に日本語を思い出すようにする。最初から全て0.5秒とか1秒で思い出すのは無理かもしれないが、全体の半分くらいは言えるようにする。まずは思い出そうと努力することが重要(10分)。

(3)次の日の朝、ざっと1度流すだけでいいので、必ず前の晩の復習をする。

(4)1日目に(1)、2日目に(2)、3日目に(3)の動画を見て、4日目の夜はまた(1)に戻る。しばらくはこれをループする。

 

「夜寝る前の1〜2時間ほど前」の時間を確保してもらったのは、それが一番長期記憶化しやすい時間帯だからです。前述したように、高年齢になってくると、大量の情報を短期記憶領域に入れてもほとんどこぼれ落ちてしまって、長期記憶化のメカニズムが働きません。

長期記憶化は、睡眠中(ノンレム睡眠中)に起こるので、寝る時間に近い方が長期記憶化が起こりやすくなるというわけです。

一度動画を5分で視聴し、次の10分で思い出そうと努力する理由は、大人は一度見聞きしただけの情報は適当に流してしまって短期記憶の領域にきちんと置こうとしないような癖がついているので、1度目は動画の内容をただ見聞きすることに集中してもらい、2度目でそれを頭の中で整理してもらうということを目的にしています。

たとえ5分前に見聞きした情報でも、その場でアウトプットできれば短期記憶化はできているということになります。

 

そして、(1)〜(3)の動画をループする理由は、どのくらいのスピードで長期記憶化の兆候が起こるのかを見極めたいためです。年齢が上がれば上がるほど、できるだけ掛けた時間を無駄なく長期記憶化に結びつける必要があります。若い人のようにインプットとアウトプットを大量に繰り返せば自然と覚えるということは期待できないので、まずはベースとなる知識を長期記憶化することに集中した方がいいと考えています。

 

そして、並行してDuo3.0のシャドウイングを取り入れたいと思います。

DUO 3.0

DUO 3.0

 

 

シス単とほぼ同じ範囲のボキャブラリーをカバーしていますが、シス単よりもよりシャドウイングに適しています。トータルの長さが1時間ほどで、CD音声に日本語が全く入っていません。

 

シャドウイングの実演は以前動画をアップしましたが、最初のうちは意味を理解する必要は全くありません。最初は音を学んで、次第にボキャブラリーがついてくると意味が体感できるようになってきて最終的に帳尻が合うように期間を計算してやっていきたいと思います。

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目標

いろいろ考えた結果、Duo3.0の内容(知識、文例、発音)だけに集中し、それを無意識に落とし込むことによって、基礎レベルの会話ができるようになることを目標にすることにしました。

 

知識レベルで言えばDuo3.0全部を完璧にすれば900点も十分狙えるはずですが、年齢的に全て完璧にすることは難しく、また、解き方や思い出すスピードを上げることにも限界があります。高得点を取っても別に就職するわけでもないので、実用性を考えるとスコアにこだわるのは無意味になってしまうのかなと思います。

現実的には700点台くらいが目標になってくるのかなと思います。